☆ミーはいつもここにいる①☆
家に連れて帰って見てみるとノミがすごい。(驚)母が何故かノミを取るのが上手かったので、ノミを取りながら綺麗に母に洗って もらった。ネコは以前にも何匹か飼った事がある。ブルーペルシャは勿論室内飼いだったのですが、それ以前に飼っていたネコは室内外自由にさせていた為、外で薬か何かを食べて死んでしまったので、それから飼う時は必ず室内飼いにしようと決めました。 怪我や病気も怖いので。 同年:家に来て間もない頃 来たばかりの頃はまだ家になれず隅の方でジッとしていたりでした。2匹だったのに離ればなれになってしまって独りぼっちでちょっと可哀想に思えた。名前も決めてあげなきゃ~と思い、色々考えたのですがなかなか決められず。なかなか決まらない時は何故かうちではネコは“ミー”になってしまう。今回は(も)“ミー”になってしまった。 家に来て2日目ぐらいの事、仕事から帰るとミーの姿が何処にもない。私の部屋から出られないように全部ドアも窓も閉めたはずなのに...Kちゃん(彼)も一緒にいたので二人で狭い部屋を探し始めた。テレビの後ろや洋服ダンスの中まで...いない。何処に行っちゃったの~?と思っていた時、Kちゃん(彼)が畳んであった布団に乗ったら「フギャ~ッ」と鳴き声が!!!彼がビックリして足を退かして私も慌てて布団をめくったらそこにいた。するとプ~ンと臭ってきたので良く見てみたら、踏まれて腸を圧されてしまったのかうんちを漏らしていた。うそ~、大丈夫なの?死んじゃったりしないよね?すごく心配したけど、とりあえず様子をみていたらとても元気そうだったので病院には行かなかった。けど本当にビックリした~。それから数日で家にも私にも馴れてくれた。トイレも一発で憶えてくれて賢い。 1990年:1年ぐらい経った頃 何事もなく元気に大きく育ってくれた。貰ってきた頃痩せ気味だったのも今では全然。もう1匹いたコロコロとした丸い顔のメスネコと同じように体も大きくなって顔も丸々と。うんうん、オスネコっぽくなってきた。可愛過ぎて甘やかしてしまったせいかかなり我が侭でやんちゃになってしまった。私が飼うペットはみんな何故か同じような性格になってしまう。たまに玄関が開いた隙を狙って外に飛び出してしまう事も。追い掛けてすぐに捕まえるけど油断もすきもない。 1990年:肺炎寸前/耳ダニ そしてこの頃、耳が痒いらしく前足で耳を掻きながら突然暴れ始めた。様子がおかしいと思い急いで病院へ連れて行く。初めて行った病院は50代半ば位の夫婦が二人で開業しているような設備もあまり良いとは言えない様な小さな動物病院だった。暴れているのを押さえて熱を測ったら肺炎に掛かりかけていると。耳は耳ダニがすごいらしい。熱のせいで良くわからないが耳ダニのせいもあってか耳にきてしまったらしい。注射をしてもらって少し楽になったのか落ち着いてきた。耳ダニの治療もしてもらいお薬を貰って帰ってきた。数日でもとの元気なミーに戻った。でも耳ダニは3日置きぐらいにお薬を付けに通院しなければならないと言われそれからしばらく3日置きぐらいの今思えば長い長い通院生活が始まるのであった。耳ダニの治療は赤茶色をした液体のお薬を脱脂綿に付けてピンセットの様な物に巻き付け、それを耳の奥の方まで突っ込んでダニを掻き出しているみたいでした。使い終わった脱脂綿を見ると最初はかなり汚れていて黒い細かい物が沢山付いていた。貰ってきた時はノミが凄かったし気付かなかったけど耳ダニもいたんだなぁと...ミーのいた友達の家ではあまり良く見てもらえていなかったのかなぁと思ってしまった。 そしてしばらく経ってミーを譲ってくれた友達に会った。ちょうどミーの片割れは今頃どうしているのかなぁ?と気になっていた時。聞いたらミーが肺炎になりかかったちょうどその頃、同じく肺炎になってしまって死んでしまったようでした。兄妹(姉弟)だから似てるのはわかるけど瓜二つだったうえに同じ頃に同じ病気になるなんてなんか不思議に感じた。 ミーは私の車の音がわかるのか私が帰ってくるのがわかるのか、仕事から帰って家に着くと必ず玄関の前にいる。母に聞いたら私の車が入ってくるとその辺に座っていたのに玄関まで移動するのだと。やっぱりわかるんだね~。私がお風呂に入っている時もガラガラってガラスの引き戸だったので自分で開けて入ってきたり。す~っごくカワイイ!!!でも引っ掻いたり飛び掛かったり...ネコ好きの私の友達にも怖がられる始末。 こんな事もあった...ミーはお部屋でお留守番。私は茶の間で母と夕食。その時私の部屋の窓が開いて誰かが来た気配がしたのですが部屋でミーが鳴いてちょっと暴れたような音もして...もしかして?と思い行ってみるとやはりこの頃遊んでいた男友達が少し先に車を止めてそ~っと母にばれないように来たのだった。けどミーにビックリしたのかタッタッタッ...と走って帰ってしまう足音が。車に乗って行ってしまって慌てて車で追いかけた事もありました。その後彼に聞いてみると窓を開けたら飛び掛かられる寸前だったとか。幸い引っ掻かれはしなかったみたいだったけど、番猫にもなるみたいです。(困) 1991年:2年目頃、私とミーと家出 母とケンカして一緒にミーを連れて家出をした。家出といっても親戚の家に(母の叔母のところ)。(恥)ミーを連れて行ったのはかなり迷惑だったかもしれない。そこは4階建ての市営団地で親戚は3階に住んでいた。親戚のところに来てまだ5日ぐらいしか経っていない頃、朝、外でネコがケンカしているような鳴き声が。まさかミーだとは思っていなかったのであまり気にはしなかった。すぐに鳴き声はやんでしまったし。けど少し経ってミーがいない事に気が付いた。おばさんに「ミーは?」って聞いたら「知らないよ」と。探したけどいない。そういえば朝早くゴミ出しに行ったのか一度おばさんが玄関のドアを開けて外に出て行った音がしたっけ。その時だ!!!ケンカをしている鳴き声を聞いてから30分は経っていたかな。さすがに口には出さなかったけど「クソババァ!」と思いつつ慌てて玄関のドアを開け飛び出したら...そこにミーがいた。疲れ果てて座っていた。けどプーンと臭いが...玄関先の階段にうんちが...抜け毛もたくさん落ちていた。でも無事で良かったぁと安心してちょっと涙が出た。「ごめんね、私のせいで知らないところに一緒に連れて来ちゃって。」とりあえずミーをお風呂場に連れて行って怪我をしているか確認したら大した傷はなかった。でもうんちを漏らしたのはミーのようだった。「ビビッてちびったなぁ!?」なんて思ったけどまだここに来て間もないのに良く戻って来れたなぁ~って感心してしまった。何棟も同じ棟が建っているししかも3階なのに。思いっきり褒めてやった。けどその後の階段の掃除が大変だった。ミーのシャンプーも。一息ついた頃おばさんにはあれだけ気を付けてって言っていたのにわざと出したように思えて文句を言ったらその後少しケンカになってしまった。文句を言える立場ではなかったのだけれど...。(笑)家出は1年近く続いてその後またミーを連れて自分の家に戻った。 未だに耳ダニで通院を続けている。でも週に1度ぐらい。それからミーのあごの辺りに小豆台の大きさの真っ黒くまん丸い出来物ができた。まるで正露丸。何かな?今度病院に行く時についでに見てもらおうかなぁと思っていたら、病院に行く前の日に取れちゃった。気が付いた時にはもうなくて、痕も何も残っていない。毛づくろいでもしていた時に取れちゃったかな。いちおう病院に行った時に先生に聞いてみたらもともと皮膚が弱くて何か出来物が出来たのだろう...と。大した事はないみたい。 1992年:3年目頃、スプレー/尿路結石 この頃からスプレー(マーキング)をするようになってきた。普通のおしっこよりもかなり臭い。お尻を高く上げプルプルッと身震いしてピッと後ろにおしっこを飛ばす。カーテンにも。おばあちゃんにも。(笑)私と母はされた事がないがおばあちゃんの足元に擦り寄ってお尻を向けてプルプルッと。「あ、やばい!?でもまさか。」と思った時には遅かった。何とかしなくては...。と思っていたこの年の夏、ミーの様子がおかしくなった。朝からトイレの回数が多い。けどおしっこが出ていないみたい。そしてトイレからなかなか戻ってこなくなってそのうち苦しそうに横になってしまった。これはまずい!すぐに病院に連れて行かなくては...抱こうとして触ったら「ギャーギャー」とすごい声で鳴いた。きっと何処か痛いんだ。そっと抱いてカゴに入れて病院に連れて行った。すると先生は「こうなったらもうダメなんだ。どうしようもないんだよねぇ...。こうなる前からちゃんと餌とかに注意しなきゃならないんだ。」と言って何もしてくれなかった。そんな事言ったってこんな病気になるなんて知らないもん注意の仕様がないじゃん。(泣)「ヤブ医者っ!!!(怒)」とにかくこのまま苦しんでるのただ見てる訳にはいかない。このままじゃ死んじゃう。とにかく何処か病院...病院...え~と、そうだ!あそこにあったっけ。入った事ないけど他にも動物病院があったのを思い出してとりあえず行ってみた。そしたらすぐに女の先生が診てくれて、確か触診や血液を採ったか体温を測ったかして、「尿路結石」だと言われた。とりあえず切らないで済めば一番と2~3日尿道にカテーテルを挿入して、石が出るのを待つと。ダメそうなら手術しておちんちんを切るしかないと言われ、すぐに奥の部屋に通されて行った。待合室で待っていたら少しして「どうぞ~」と言われて診察室の奥に通された。見るとケージの中にミーが点滴やらおちんちんにも管を通されて横になっていた。痛々しい...。でも最初に行った病院ではもうダメだと言われたけど、ここの病院では何とかしてくれそう。少しホッとした。ここでもダメだと言われたらどうしようと不安で一杯だったから。入院との事なので後ろ髪をひかれつつ先生にお願いしてひとまず家に帰った。次の日に様子を見に行ったら昨日とあまり変わらず。普通ならすぐに寄ってくるのに横になったまま動かない。かなり辛そう。石もまだ出ていないと言っていた。こんなに辛そうにしてるのに...これならすぐに手術して取ってもらった方が楽なのでは?とふと思ったけど手術しないで済むならその方が良いのかな?と思い直し「大丈夫だよ!また来るからね。」と病院を後にした。そしてまた次の日の午前中、病院に行ったら先生が「もう限界で体力もなくなってしまうし、石も出ないから今日手術しようと思います」と。承諾して何やら承諾書みたいのも書かされた。「午後の診療時間には手術も終わって麻酔も切れてるから面会に来ても良いですよ。」と。この日も少しだけミーの様子を見て帰った。「がんばれ、ミー!」。そして午後の診療が始まった頃急いで病院に向かった。無事成功してるかな?元気になってるかな?病院に着いて先生に聞いたら「無事に終わったと。」良かった~~~。(嬉)ミーのいる所に通してもらうと、点滴が痛々しくてやっぱり可哀想。今日は今までとは反対の腕で点滴をされていた。点滴はまだしているけどおちんちんの管はなくなっていた。おちんちんもないのかな?良く見えなかった。それにまだ元気がないけど連れてきた時よりは少し動くし良くなったみたい。でも点滴の液か何かで濡れていたり汚れていたりして冷たそうだし可哀想だった。でも今日はケージを開けさせてもらって、ナデナデして帰ってきた。そしてまた次の日も面会に。看護婦さんが「痛い事されたの分ってるのか餌をあげても食べてくれないんですよ~。お薬も混ざってるから食べてもらいたいんだけど~。」って。見ると餌入れに缶詰フレークが。私が指で摘まんで口元まで持っていったらあっさり食べてくれた。お腹が空いていたのか結構食べてくれて...ちゃんと私の事わかるんだね~。看護婦さんも「やっぱり飼い主さんの事わかるんだね~」って感心してた。私もますます可愛く思えてきちゃった。食欲も出て段々元気になってきてるみたいだし、本当に良かった。そしてまたまた次の日、この日はかなり元気が出てきたのか、「ニャーニャー」鳴きながら私のところに来ようとしてケージから落ちそうになった。落ちないように撫でながら押さえてあげて、また餌も食べさせてあげて、可哀想だけどお別れして帰ってきた。もう大丈夫だ!(嬉)でもちゃんと一人でも餌を食べてるか、寂しくないかとかそれからも心配で心配で毎日面会に行った。1日に2度行った時もあった。結局入院は10日も。そしていよいよ退院。けど元気になったのは良いけど金額が~~~っ。(恐)前もって聞いてはいたけど最終的に幾らになるのか...な、なんと10万円っ!!!(驚)先生が言うには「本当はこれだけ掛かったんですけど」と明細を。見たら12万幾らかだった。そして「うちでは今まで10万円以上お支払いして戴いた事がないので、お支払いして頂けるとしても10万円でいいですけど、幾らぐらいなら出せますか?」と...ん!?とちょっと、いや、かなり考えた。安いに越した事はないけれど幾らまでなら出せますか?と聞かれてもなかなか答えにくい。それにダメだと思ってたのを助けてくれたという思いもあるし。「じゃあ10万円で...」と答えてしまった。何だか上手くやられちゃったかな?と思ったけど元気になって帰って来てくれたのでそっちの方が嬉しかった。それにしても少し綺麗にして退院させてくれれば良いのにかなり汚れていた。ここの病院は40代の夫婦が開業していて若い看護婦さんが5,6人。他にも先生が一人か二人います。設備もかなり整っている。高くても仕方ないのかなぁとは思うけど、やっぱり高い。で、原因はというと尿のpHのアルカリ化、マグネシウムの摂取過多などが主な原因のようで、今後は病院で売っている餌を。と勧められそれから素直にその餌一筋になる。それから秋から冬にかけて発症する事が多く、天候の変化や水分摂取量の変化によるものも原因と考えられ、今年の夏は涼しかったせいで水分をあまり摂らなかったからだろうという事でした。同じ時期にミーの他にも2,3匹同じ病気で入院しているネコがいたようでした。痛そうで可哀想だったけど治ってくれて良かった。ついでにもうスプレーもしなくなるし。 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